この演目は「猩々」と呼ばれるもの。お酒が大好きな妖怪・・・有名な演目で能にもありますし、井上流でもありますが、本来若輩には舞えない大切な演目なのです。ですがお化けは一応別物。
一年に一度違うお流儀の舞を習ってもよい行事なのでこの時とばかり選びました!この真っ赤な鬘と衣装を着てみたくって!そう、意外と単純な理由で演目選び⁽笑)。
このように、たとえ余興であっても本物の拵えをして、お座敷をまわるのですが・・・二日間で80件ほどお座敷をまわらせていただくでしょうか。ようは80回踊りも踊ります。ひたすら、踊って、飲んで、走る!!最後のほうはもうわけのわかないテンションに⁽笑)。
そして衣装は舞台の時ではありえない酷使で傷んでしまうのです。二日目にはそれを衣装やさんが苦笑いしながら丁寧に直してくださって、また出陣!!
ちなみにラメできらめく酒壺はサヨコ特製です。父からの遺伝か小道具を作るのが大好きな私はこの年あたりから道具つくりにもはまっていきました。
いそいそとノムラテーラーに通っては、夜な夜な小道具つくり。ちなみにオレンジの紐は鼓の調べをわけてもらって。改心の出来の壺でした(´艸`*)。
自画自賛ですが。
さて・・・せっかくお酒にまつわる演目をするのだから、パロディーもお酒にしなくては。
「SAKE」と書かれた箱に、一升瓶を仕込んでいざお座敷へ!酒壺の中には、五合は入る朱塗りの大盃がしのばせてあります・・・そう、お客様への振る舞い酒です!!
パロディには子供のころにCMで聞いていら「カッパパ~飲んじゃった~、ちょっといい気分~♪」を選曲。この曲、もう舞妓さんで知っている人はいなんでしょうねぇ・・・
頭におさらも乗っけて、見てください、この笑顔!楽しそうでしょ?!楽しいんですよ~。
お酒を振る舞うと返り打ちにあうこともしばしばで、九時を回るころには早くも、いい気分~ウィッ
なのでした。
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