もうひとつの、ファミリーヒストリー

先日、京都へ行っておりました。

屋形のお母さんの白寿のお祝いで、連絡のつくOBのお姉さん方と現役の芸妓さん、舞妓さんとお祝いの宴。およそ半世紀にわたり舞妓さんを育ててくれたお母さんとお姉さん。99歳から17歳までがお母さんと姉さんの関係という不思議なお席でした。

懐かしいお話もできたりして、あったかくてとてもステキな時間。

15歳までの実家の家族と、15歳からの京都の家族。ふたつもてつ稀有な経験の中で教えていただくとことも二倍・・・いやそれ以上でした。

毎年、各地いろいろなところから、個性的な15歳を受け入れて育ててくれる懐の深さ。

昔、舞妓さんのときにお客様に、「どうして西村さんの子はみんないい子なのかな。なんでだと思う?」とおっしゃっていただいたことがあります。私はなんとも、間抜けで「ごはんがおいしいから」と答えて爆笑されました(笑)。でもその時お茶屋さんのお母さんが感心してくださってこうおっしゃったのです。

 


「そうかぁ。それでようわかったわ。ご飯を作るというのは大変なことなんですわ。ここの屋形はそこをちゃんとしてあげはる。本当の愛情がなかったら、なかなか出来ることやないと思います。」

当時すでに80歳を超えていたお母さんですが、10代の口に合うように、ロールキャベツやハンバーグをお肉1キロ近くも使って作ってくださっていました。まさに愛のつまった母の味。実家はお商売で忙しかったので、私は京都に来て初めて母の味を知ったのかもしれません。まだまだ思い出話があるのですが、それはまたの機会に。不老長寿のお薬があるのなら、お母さんと姉さんに一番に届けにいきます。


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コメント: 1
  • #1

    ちひろ 向日葵 (土曜日, 28 5月 2016 23:22)

    早速読みに来ちゃいましたo(^_^)o心温まるエピソードと 最後のお薬の締めくくりホロリと涙が出ました いつもすごく楽しみにInstagram拝見させて頂いております お商売の方も影ながら熱く応援しております 影ながらで申し訳ない次第ですが これからどんどん暑くなりますので お体お気を付けてくださいませ